株式会社ポプラ社より、食物アレルギーにも真剣に向き合った、画期的な小学生向け「食育」クッキングブックが発刊されます。
この本は全6巻から成っている、初めて料理をする小学生に向けた、小学校で使える実用的な料理本です。
「学校でつくれる! 安全・安心クッキング」は教育現場の声を活かして作られ、 食物アレルギーへの対応や、初めて料理をする小学生のための様々な工夫がされていて、調理実習やクラブ活動でも使いやすい内容となっています。
1巻で、2巻~5巻の工夫を凝らしたレシピについての基本を解説、6巻では食材知識についての内容、と1巻・6巻が間の2巻~5巻をしっかりと支える構成となっています。そして、 子ども達が学校以外の様々な場所でも楽しく調理できるよう、工夫がこらされています。
本が生まれたきっかけは、以下のとおりです。
学習指導要領では、衛生管理の徹底が難しいという理由から、小学校の段階では生肉・生魚を調理に使わないことが定められています。
そのことについて読書指導員のひと言があったこと、また小学校の調理実習やクラブ活動で使える料理本がないという指摘もありました。
そして、 食物アレルギー対応の重要性がメディアで取り上げられる中、学校給食での対応は進んでいるものの、現状では調理実習での対応はほとんど先生個人に任されています。そのため、中には調理実習自体をあきらめる学校もあるといいます。他にも、学校司書から「食物アレルギーのある子に勧められるレシピが本当にない」という声もありました。
生活の基本となる「調理」に子どもたちが挑戦する機会が失われる現状を、なんとかできないものかという想いが、こうして企画に繋がりました。
本の中で、初めて調理をする小学生にとっての 「安全面」「学習面」「モチベーション面」の3点を、「本当に使える料理本」には必要なことであるとして取り上げられています。