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障害のある子と家族をもっと元気に『トライアングル』プロジェクト

2018年5月21日

文部科学省と厚生労働省が、「家庭と教育と福祉の連携『トライアングル』プロジェクト」を発足しました。

発達障害をはじめ障害のある子どもたちへの支援にあたっては、行政分野を超えた切れ目ない連携が不可欠であり、一層の推進が求められているところです。特に、教育と福祉の連携については、学校と児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所等との相互理解の促進や、保護者も含めた情報共有の必要性が指摘されています。プロジェクトは、こうした課題を踏まえ、各地方自治体の教育委員会や福祉部局が主導し、支援が必要な子どもやその保護者が、乳幼児期から学齢期、社会参加に至るまで、地域で切れ目なく支援が受けられることを目的としています。

教育と福祉との連携に係る主な課題としては、学校と放課後等デイサービス事業所において、お互いの活動内容や課題、担当者の連絡先などが共有されていないため、円滑なコミュニケーションが図れておらず連携できていないことです。今後の対応策としては、教育委員会と福祉部局、学校と障害児通所支援事業所との関係構築の「場」の設置し、学校の教職員等への障害のある子供に係る福祉制度の周知、学校と障害児通所支援事業所等との連携の強化、個別の支援計画の活用促進を図ります。

保護者支援に係る主な課題は、乳幼児期、学齢期から社会参加に至るまでの各段階で、必要となる相談窓口が分散しており、保護者は、どこに、どのような相談機関があるのかが分かりにくく、必要な支援を十分に受けられないことです。今後の対応策としては、保護者支援のための相談窓口の整理、保護者支援のための情報提供の推進、保護者同士の交流の場等の促進、専門家による保護者への相談支援を図ります。

具体的な取組として、文部科学省は、個別の支援計画を活用し、切れ目ない支援体制を整備する自治体への支援と、保護者や関係機関と連携した計画の作成について省令に新たに規定を掲げています。厚生労働省は、放課後等デイサービスガイドラインの改定、障害福祉サービス等報酬改定で拡充した連携加算を活用し、学校との連携を更に推進を掲げています。

障害のある子と家族をもっと元気にするためのプロジェクト。家庭と教育と福祉の連携で、誰もが笑顔で毎日を送れる社会になるといいですね。

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