愛知県立大府特別支援学校の院内学級児は、IT技術と水中ドローンを使い、事前に水族館で撮影したデータをもとに、リモート型オンライン授業「Virtual Ocean Project」を12月25日(金)に体験した。
■「海と日本プロジェクト」の一環として開催。
「Virtual Ocean Project 」は、IT技術と水中ドローンを用いて、海洋VRコンテンツを世界に発信するプロジェクトで、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として行っている。VRコンテンツ体験を通して海の素晴らしさと、今起こっている問題を世界に伝えることが目的となる。
■水中ドローンを音声で操作し写真撮影
大府特別支援学校は、病気で入院や療養を必要とする子供たちのための学校。オンライン授業には、小学部20名、中学部10名の児童生徒が参加。院内学級と神奈川県内スタジオをつないで、長期入院している子供たちの体験格差を減らすために行われた。当日、児童生徒は水中ドローンを音声で操作。小学生の部は、サメや魚の写真を撮ったり、水質調査を行いながら、地球温暖化や魚の乱獲、サンゴの白化現象について学んだ。
■ドローンで水中の点検作業ができる可能性を学ぶ
中学生の部は、小学生の部と同様、水質調査や海中に伸びている排水パイプの点検作業を実施。魚の乱獲やサンゴの白化現象のほか、水中の点検作業の大切さや、人の手がなくても点検ができる未来の可能性について学んだ。
<参加した生徒の感想>
「水中ドローンを使用することで、人が立ち入れないところまで行けるから楽しかった」
「自分たちの行動が海の環境問題にも関係していくので気をつけていきたい」