ヤマハ株式会社は、離れていても自宅などから複数人で合奏が楽しめるオンライン遠隔合奏サービス『SYNCROOM(シンクルーム)』を2020年6月頃から公開します。『SYNCROOM』は、インターネット回線を介して遠隔地間の音楽合奏を実現し、複数のユーザー同士(最大5拠点)でオンラインセッションが楽しめるサービスです。インターネット回線につながったパソコンにアプリケーションをインストールし、ユーザー登録することで、合奏に適したさまざまな機能を利用してオンラインセッションを無料で楽しむことができます。
正式な公開は6月を予定していますが、現在先行して、ほぼ同等の機能を持つベータ版サービス「NETDUETTO β」を公開しています。「NETDUETTOラボ」のページから、Windows版、MacOS版のアプリケーションをダウンロードのうえ、無料で利用できます。
インターネットを介して音や映像を相互配信する、IP電話や遠隔会議システムは既に普及していますが、こうしたサービスは通話や会議を想定して設計されていることから、一定の音声の遅れが生じます。そのため、お互いの音を同時に聞きながら演奏する「合奏」は難しいのです。『SYNCROOM』では、オーディオデータの双方向送受信を極力小さな遅れで実現する、独自の技術を使用することで、遠隔地間でも違和感をほとんど感じることなく快適にオンラインセッションを楽しめるサービスを実現しました。
2019年12月には、ソニーネットワークコミュニケーションズと共同で、小学生向けのオンラインバンドセッションの体験イベントを実施しました。東京都品川区にあるソニーネットワークコミュニケーションズ本社と、静岡県浜松市にあるヤマハ本社をつなぎ、それぞれの場所でバンド演奏を行って、遠くにいることを忘れるくらい違和感のないセッションになったということです。
コロナウイルス対策のために、多くの活動が制限されています。音楽計の部活動に取り組んでいる子どもたちは、早く仲間と一緒に演奏や合唱をしたいと願っていることでしょう。こうしたサービスを使うことで、自宅から出ないで仲間とのセッションを楽しむことができたら、自粛続きの生活にも、明るさが戻ってきそうですね。
ご自宅からでもみんなで合奏が楽しめる ヤマハオンライン遠隔合奏サービス『SYNCROOM』ベータ版公開中2020年6月頃より正式公開予定