運動嫌いな子どもでも、積極的に楽しくカラダを動かせる特別プログラム「アクティブ・チャイルド・プログラム(ACP)」と、地域みんなで支え合い運営されている「スポーツ少年団」の紹介です。
現在、スポーツへの関心が低下しており、子どもの運動不足は、大人になって必要なスキルの習得を妨げる可能性があるといわれています。
「運動すること」は、「どのように身体を使えばうまくいくのか」「相手の動きに合わせて自分の動きをどう工夫するのか」といったことを考えて動くということであり、「自分で考えて工夫する」 というスキルに直結しています。子どもの運動と学力には深い関係性があるわけです。
日本のスポーツ界を束ね、スポーツを知り尽くしたJSPO(日本スポーツ協会)が考案したのが「子どもを動かす」ACPです。
ACPでは、押しくらまんじゅうオニ(小学生向け)、おっとっと(小学生向け)、新聞紙を使った遊び(3~6歳児むけ)、模倣遊び(3~6歳児むけ)といったものが紹介されています。
子どもは「面白い」ものであれば活動します。また、現在の外遊びが少なくなった環境では、大人が積極的に、子どもが多様な動きを身につけられるように導いていく必要があります。 活動的な子どもを育むために必要なこと、できることは何かについて真剣に考え、「場・しかけ」を工夫していくことが大切です。
そして、JSPOが小学生ママ310人を対象に調査した「この春、 新しくチャレンジさせたいスポーツ」は、第1位が水泳、次いでサッカーとテニス、バドミントンということがわかりましたが、スポーツをチャレンジさせる上で不安なのが、「子どものやる気の維持」と「かかる費用」だということも同時に分かりました。
そこで、スポーツスクール以外でも新しくスポーツを始められる場、子どもの成長につなげられる場として、「スポーツ少年団」が紹介されています。
「スポーツ少年団」は、1962年にJSPO(公益財団法人日本スポーツ協会が創設した歴史ある青少年スポーツ団体で、「一人でも多くの青少年にスポーツの喜びを!」「スポーツを通じて青少年のからだ とこころを育てる組織を地域社会の中に!」という願いでつくられました。
地域みんなで支え合い運営されているので、費用負担も比較的抑えたかたちで子どもにスポーツを挑戦させることができます。また、「スポーツ少年団」では、スポーツを楽しむことを通し、協調性や創造性を養うだけでなく、社会のルールや思いやりの心も学びます。
「スポーツ少年団」では、全国で60種目以上のスポーツ活動を行っています。