「pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)」は、パチンコ・パチスロ業界有志が社会福祉法人さぽうと21と協力し、多くの若者が期待する奨学金支援に一石を投じようと、いち早く設立した返済を求めない独自の学生支援プログラムです。
現在、日本の大学に通う学生の約半数が奨学金を利用しており、その約3分の1が公的な奨学金の利用者です。しかしそのほとんどが「貸与型」つまり借金です。近年、その返済に苦しむ延納者、滞納者の球場を伝える報道を目にすることが多くなりました。こうした学生を増やさないために、また経済的な理由で進学をあきらめる子どもに手を差しのべるために「pp奨学金」は立ち上げられました。
「pp奨学金」の財源は、パチンコ・パチスロ(PP)店で遊ぶお客さんです。余ったパチンコ玉やコインをPP各店に設置された「募玉募金箱」に直接寄付してもらうのです。店は、原則パチンコ玉を1玉4円、コインを1枚20円換算で集計し、さぽうと21に寄付します。このお金が日本国内の学校に通う、経済的な理由で就学が困難な18歳以上の学生に供与されます。寄付されたパチンコ玉、コインは100%奨学金としてつかわれるのです。
「pp奨学金」の2019年度給付希望者の受付を、9月15日から10月31日まで行います。経済的な理由や成績などの条件の他、自らの研究もしくはこれからの研究に関する、未来への夢やビジョンを明解に語ることができる、といった独自の選考基準を設けており、書類審査を通過した給付希望者に、面接の際に説明を求めます。
給付人数は20〜30名、給付額は月額2〜5万円です。期間は2019年4月から2020年3月の1年間、次年度の継続需給には改めて応募が必要となります。応募には所得を照明する書類や住民票などの他、本人の手書きで記入する応募用紙があります。用紙はpp奨学金のホームページから応募用紙をダウンロードし、必ず手書きで記入の上、他の書類と共に郵送で提出します。EメールやFAXでの応募は受け付けていません。
同業他社の有志が集まって、学生を全面的に支援する、日本全国に店舗があり、愛好者も多いパチンコ・パチスロ業界を上手く活かした取り組みではないでしょうか。pp奨学金が口火を切る形で、さまざまな業界に拡がっていくといいですね。
返済を求めない学生支援プログラム『pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)が9月15日より、2019年度給付希望者の受付を開始