Turnitin(本社:米国)は、文章の盗用がないかを調べたり、生徒に対して正しく引用する方法を教えたりすることをサポートする「Turnitin Originality」ターンイットイン・オリジナリティ)の提供を開始した。日本語にも対応。
今回発表したTurnitin Originalityは、既出刊行物との類似性や出典がきちんと記されているかを精査できる。さらに、生徒に対してレポートや論文の提出前にTurnitin Originalityを使うように促すことで講師は、学生にどのように他者の文章を引用すべきかを教えることができる。
Turnitinは、学生には論文チェックや書き方学習ツールとして、指導者および講師には評価ツールとして使われている「Turnitin Feedback Studio」と、研究者や大学院生などが投稿前の論文類似性チェックツールとして使われている「iThenticate」を提供している。
■オーストラリア・ディーキン大学助教兼副部長
フィル・ドーソン氏コメント
「オンライン学習への急な移行に伴い、不正が出てくる場面も広がってくるでしょう。『アカデミック・インテグリティ』に対する啓蒙は進んでいますが、その認識に対するギャップも生まれてくるものと思います。その対策には、認識のギャップを補完する支援策やツールを、逐次アップデートしていく必要があると思います」
※「アカデミック・インテグリティ」
自身が取り組んだ学習・研究の成果を披露するにあたり、守るべき原則を理解し、誠実かつ公正に取り組むこと。これには、正当な引用無しに他者の成果(著作物)を不誠実に盗用・剽窃しないといった今日の教育・研究現場が直面する課題に対して、学習者を啓蒙し、教育・指導することが含まれる。
Turnitin について
20 年以上にわたって教育機関と提携し、学習・研究における誠実・公平さ(「アカデミック・インテグリティ」)のためのフィードバックや採点・評価に関するソリューションを提供。米国カリフォルニア州オークランド本社。
「Feedback Studio」「Gradescope」「iThenticate」「Turnitin Originality」「Turnitin Similarity」といったTurnitin の各種のソリューションは教育機関や出版社、企業などの1 万5,000 以上の団体に導入