株式会社アイデムは、中学1年生から中学3年生の子どもを持つ男女を対象に、「中学生のキャリア観に関する意識調査」を行いました。調査はインターネット調査で行い、回答者には子どもと一緒にいるとき、子どもに回答を聞いて記入してもらったものです。これによると、家族揃って食事をする回数と、親の仕事や将来自分が「働くこと」に対する意識とには関係があるのではないかと考えられる結果が出ました。
親との会話量について、父親・母親と分けて聞いたところ、「ちょうどよい」との回答は父親69.7%、母親51.3%、「たくさん話している」は父親19.7%、母親41.4%でした。また家族揃っての食事回数が多いほど、どちらも「たくさん話している」の回答率が高くなっていました。
働く親は楽しそうか、という質問に対しては、父親・母親共に全体で半数近くの子どもが「楽しそう」と答えています。これを家族揃っての食事回数別に見ると、週10回以上揃って食事をする群で高くなり、半数を超えていました。これは母親でも同様の傾向が見られました。
さらに働く父親・母親に対して「あんな大人になりたい」と憧れの気持ちを持つかという問いには、「なりたい」と思う割合が父親では42.0%、母親では43.2%でした。また子どもの性別でみると、男子よりも女子の方が「あんな大人になりたい」と感じている割合が高いようです。また食事回数との関係は、これまで同様に食事回数が多くなるほど憧れを持っている割合が概ね高くなっていました。
そして「将来自分が働くことは楽しみか」という質問について、「楽しみ」が70.0%に上りました。そしてここでも、食事回数が多くなるほど「楽しみ」である傾向が見られ、さらには「子どもとの会話時間」との関係を見ると、仕事を持っていて、子どもとの会話時間が長いほど、その子どもが将来働くことを「楽しみ」と回答した割合が、概ね高くなっていました。
このことから、食事を家族揃ってとる、親との会話時間が長い子どもの方が、親が仕事をしていることについて、また自分が将来仕事をすることについてもポジティブに捉えている傾向があるようです。日頃のコミュニケーションが、仕事に対する前向きなイメージに結びついているのかもしれませんね。
【中学生のキャリア観に関する意識調査】家族揃っての食事回数が多い子どもは、将来「働くこと」にポジティブな傾向に〜家族との食事のコミュニケーションが、子どものキャリア観醸成のきっかけに〜