高校生向けオンライン学習サイト「locus(ローカス)」が、オープンする。
ローカスは、株式会社マイナビが地元企業や地域の魅力を発見し、地域への人材還流を促進することを目的としている。
ローカスは、フィールドスタディ(職業体験)を効果的に行えるよう、事前学習から事後学習を通し、地域や産業、地元企業やさまざまな職業とのつながりを学び、探究学習が行える総合オンライン学習サイトである。
就職・進学など、将来の進路選択時にさまざまな可能性を広げるきっかけが提供される。
2019年5月28日発表の「2020年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」では、2020年卒業予定の大学生・大学院生のうち、地元就職希望率は49.8%で、調査開始の2012年卒以来で最低となった。
売り手市場のもと、就職活動をする学生の大都市志向が強まっており、地域の未来を支える人材不足は大きな課題となっている。
また、Society5.0(サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、新たな未来社会)時代の到来に向け、課題解決力を育む探究的学習の必要性も高まっている。
ローカスでは、進学・就職を検討する高校生を対象に、地域企業を舞台にした探究学習の機会を提供することで、将来のキャリアを見据えた学部・学校選びを促進する。
さらに、ネームバリューや企業規模に左右されない就職時の企業選択や、将来的な地域へ人材の環流と定着を目指す。
ローカスのプログラムでは、フィールドスタディに参加する際、高校生と受け入れ企業の社員にアンケート調査(適性検査)を実施する。その調査結果をAI(人工知能)で分析、これにより、その高校生にマッチした企業をローカスのサイト内で推薦する。
地元の企業を知る機会が少ない普通科の高校生などが、従来はなかなか接点を持つことが難しかった企業群で、体験学習をすることが可能となる。
サイトオープンに先駆け、今年7月よりフィールドスタディ受け入れ企業の募集がスタートしている。