公益社団法人色彩検定協会が、色彩検定に『色彩検定UC（色のユニバーサルデザイン）級を新設しました。
色のユニバーサルデザインとは、色の見え方が一般と異なる人にも情報等がきちんと伝わるように色使いを配慮したデザインのこと。特定の色の組み合わせが判別しにくい人は日本人男性の約20人に1人、女性の約500人に1人、全体でおよそ350万人存在すると言われています。高齢化社会が進み、2020年には東京オリンピックが開催されることからも、世界基準の公共施設・交通インフラ整備が必要であり、色のユニバーサルデザインの普及も求められます。
例えば危険を知らせるサインや表示、標識などをみると、黄色と白の組み合わせは高齢者にはわかりにくく、黄色と黒の組み合わせにすることで、小さな表示でも視認性は高くなります。タクシーの黒地に赤文字の空車表示も、色覚特性をもつ人には赤をオレンジ方向に変化させると見えやすくなります。
試験日は12月16日、申込期限は10月11日です。『色彩検定UC』の普及により、見えやすい色彩設計、暮らしやすい社会の実現が期待されます。
