群馬県内の産学官17団体はプログラミング人材の育成を目的に、2018年に「ぐんまプログラミング教育推進協議会」を発足させ、さまざまな活動に取り組んでいます。これからの日本の成長をけん引していくICT(情報通信技術)に対応できる有能な人材を群馬県から輩出することを目的としています。
地域で自立的・継続的・発展的に児童生徒、地域住民がプログラミングを学び愛、時代に向けた絆をつくるため、ぐんまプログラミング教育推進協議会は、「大学・専門学校を拠点にした地域資源活用モデル、ICT検定の創出」を掲げ、前橋、高崎、桐生・太田の3地域で「ICTクラブ」の立ち上げを目指しています。
また総務省の「地域におけるIoTの学び推進事業」に実証事業として採択されており、「プログラミング等のICTに関し世代を超えて知識・経験を共有する新たな仕組み」として期待されています。取り組みの一環として、昨年8月から11月にかけて小中学生に基礎を教える「ぐんまジュニアICTクラブ・プログラミングスクール」がひらかれました。群馬県の小学1年生から中学3年生までの親子のべ約330組が参加し、プログラミングへの理解を深めました。
スクールではプログラミングの基礎を学ぶソフト「スクラッチ」を使用し、基礎編の参加者はパソコンの扱い方からキャラクターの動かし方まで、講師や学生メンターから分かりやすく指導を受けました。基礎編修了者を対象にした応用編では、できあがったキャラクターで簡単なゲームを作るなどレベルアップした内容で、参加者はプログラミングの魅力を再認識していました。
今後は、子どもたちが学んできた成果を試すことができる「ぐんま子どもICT検定」もスタートさせる予定です。地域が一丸となって、大人も子どもも楽しく学べて、お互いにブラッシュアップしていく場が広がっていくといいですね。