NPO法人みんなのコードが、2020年に全国約2万校の小学校で必須となる「プログラミング教育」の支援を目的に、実際の授業で活用できる無料プログラミング教材『プログル - 平均値コース - 』の提供を開始しました。
「プログル」は、高度なプログラミング知識がなくても、小学校の教員が、各教科の45分間の授業の中で、簡単に活用できる「プログラミング教材」です。
この教材は、2017年4月の提供開始以来、好評を得ている『プログル - 公倍数コース -』、『プログル - 多角形コース -』の続編として提供されるものです。
小学校5年生の「算数」で取り扱う「平均値」は、いくつかの数量の合計を個数で割って、ならして等しくし、大きさ(平均)を求める概念です。愛くるしいロボットキャラクター「グラミン」と一緒に、ラボで飲料水の量や卵を重さを計るプログラミングを通じて、「平均値」の概念を学びながら、プログラミングの基本要素である「順次処理」「条件分岐」「繰り返し」の3つを身につけることができます。また、ステージが進むごとに、最初は10本のジュース、次に30個の卵、最後は100人の記録と計算するデータの個数が増えていきます。平均の概念を正しく理解し、正確なプログラミングがなされていれば、多量のデータであっても素早く計算できたり、一度考えたプログラムを繰り返し使用できるという、コンピュータが得意とする領域を、教材を通じて実感することも可能です。
なお、実際の45分間の授業での利用を想定した実践的な教材となっており、それに合わせた教員用の「指導案」や、「プログル」の利用経験がある教員からのアドバイスを受けられる機会も提供されます。インストール不要、ログイン不要、利用費用も無料のため、実際の授業に取り入れる際に、特殊なICT設備がない学校でも利用可能です。
学校現場におけるプログラミング教育には支援が必要と思われます。教員の負担が少なく授業にプログラミング教育を取り入れていくために、このような教材があるのはいいですね。