公益財団法人 博報堂教育財団は、第15回「児童教育実践についての研究助成」の助成対象を決定、発表しました。応募総数は156件、この中から厳正な審査を経て、17件の研究を助成対象として選出しました。
この事業は、「ことばの力」を通じて子どもたちの生きる力を育むことを目的として、児童教育の質を向上させる実践的研究を支援しています。研究が深化・拡大し、その成果が教育実践の場に反映されることを通して、児童教育の基盤を充実させることを目指しています。
助成の対象となる研究は、「ことばの力」を育む研究、具体的には国語・日本語教育の諸分野における研究、あらゆる学びの場におけることばの教育に関する研究などです。また児童教育実践の質を向上させる研究、多様な場における教育実践の質を向上させる研究などです。対象は小・中学生となりますが、児童教育への反映が明確な場合に限り、幼児教育、高校生に関する研究も可とします。
助成期間は1ヵ年または2ヵ年で、2ヵ年助成の場合は1年経過後に中間報告の必要があります。研究助成期間終了後は、各研究の成果をホームページで公開する予定です。ホームページでは今回選出された助成対象研究について、研究タイトル、概要が掲載されています。これまでの研究については、成果要約をPDFで公開しています。
さらに「研究紹介ファイル」として、研究の成果やその背景などをまとめたレポートが公開されています。財団では、この助成によって生まれた「縁」を大切に、過去の助成研究の中からいくつかをピックアップし、応募に至る真での背景や問題意識、その後の発展や新たに生まれた課題、さらには研究の社会的意義についてレポートしています。これから応募を検討している研究者にとって参考になるので、一読してみてははいかがでしょうか。