福島県磐梯町はICT教育推進に向けて、学校教育情報責任者(教育CIO)に澤 尚幸氏（一般財団法人コミュニティフューチャーデザイン代表理事）を任命した。
■今年度中に校内LANを高速大容量の通信ネットワークに構築
磐梯町は、国のGIGAスクール構想に基づき、今年度中に小中学校の校内LANを高速大容量の通信ネットワークに構築し、ICT教育に必要な環境を整備する。公正に個別最適化された学びの実現に向けて、町ではすでに端末を購入。町内の小学校1年生から中学校3年生の全児童生徒へ貸し出す予定で、10月中に各学校へ学習用タブレット端末を導入する。
■ICT教育で個別最適化された学びを目指す
澤氏への辞令交付式は10月７日(水)13時30分から磐梯町役場で行われた。田中靖則教育長より辞令交付を受けた澤氏は、「これから求められるのは【個別最適化された学び】。新学習指導要領においても【主体的・対話的で深い学び】の実現が求められており、ICT教育推進はこうした学びに大きく寄与する」と語った。
■自分で問題を解決する力を伸ばす
また、澤氏は「コロナ禍に象徴されるように、いつ何が起こるか分からない、不確実性の高い時代の中にあって、算数・数学でも、ただ答えを教えるのではなく、解き方を身につかせ、自分で問題を解決していく力を伸ばしていくことが重要」と述べた。
＜澤 尚幸氏 経歴＞
一般社団法人Community Future Design代表。東京大学理学部数学科卒。地域の個性・エビデンス・人材をキーワードに長期的で持続性のある自治体・地域づくり目指しサポート。1991年郵政省(当時)に入省。総務省、日本郵政グループなど、25年間の郵政事業の多様な経験と、退職後は自治体・民間企業の副業・兼業などを通じ、新しい社会の在り方をデザインしている。現在、磐梯町町政アドバイザー、西会津町エグゼクティブアドバイザー、福山市政策アドバイザー、総務省地域力創造アドバイザー、ゼビオコーポレート㈱シニアディレクターなど多方面で活躍中。
