樟蔭中学校・高等学校は、生徒が一から企画・運営し、2020年度「若葉祭」(文化祭・体育祭)を10月2日(金)に初めてリモートで開催する。伝統の行事をリモートで行うことで、次代へと新たな可能性をつなぐ。
■「今までと違う若葉祭にしたい」との生徒の思いを受け
若葉祭は例年ならば3日間の日程で、初めの2日間は文化祭、3日目に体育祭が行われる。新型コロナウイルス禍の影響で、若葉祭も一旦は中止が決定したが、自治会執行部の生徒から「新型コロナウイルス禍だからこそできる、今までとは違う若葉祭にしたい」との思いを受け、生徒の企画・運営によりリモート若葉祭の開催が決定した。
■クラブ・有志の演技や演奏を動画で配信
開催にあたっては期間を半日に縮小し、クラブ・有志による演技や演奏、ゲームなどの催しを動画で配信。若葉祭全体の運営については、執行部の生徒が主体となり、生徒による司会進行のもと、教員が機材の使い方などをサポートしながら実施する。
■生徒は各教室のテレビで視聴
全員が同じ場所に集まって演技や演奏を見ることができないため、事前に録画した映像が各教室のテレビに配信され、生徒はそれを視聴。生徒のアイデアで長時間の映像視聴による飽き防止として、クラス対抗ビンゴゲームなどクラス単位で楽しめる企画や、ユニークなショートムービーなどを随所に入れる。
■3年間の集大成のダンスもリモートで披露
若葉祭の最大の見せ場である高校3年生によるクラス対抗創作ダンス「青春の躍動」は、ライブで各クラスのテレビに配信され、その順位を生徒達が審査。3 年間の集大成として、衣装、小道具、演技など全てを一から創り上げ、披露されるダンスは全生徒を魅了する。
<高校自治会執行部会長 東山侑加さん 高3 コメント>
リモート開催は前例がなく、一から全てを企画することに苦労しましたが、全生徒の思い出に残る若葉祭になるよう、協力しあって一生懸命に取り組んでいます。“飽きないようにするにはどうすればよいのか”と悩み、クイズや先生の出演など工夫を凝らしました。人前で意見を言うのが苦手だった私でしたが、執行部となったことで自分の意見を言えるように成長できたと思います。
<中学自治会執行部会長 宮崎 李さん 中3 コメント>
全てが手探りでしたが、先生方からアドバスをいただき、執行部メンバーと意見を交換しながら進めています。今回は視聴するだけでなく、生徒の皆が参加し、楽しんでくれることを重視して企画を考えました。中学 2・3 年生には、これまでの若葉祭のイメージから離れて、新しいものとして楽しんでほしいです。私自身もこの企画・運営に関わって、大変さの中にある楽しさや喜びを知ることができました。
<リモート若葉祭 概要>
実施日時:10月2日(金)8:50~12:40
対象:樟蔭高等学校 1年生~3年生(743 名)/樟蔭中学校1年生~3年生(239 名)
※生徒と教員のみ参加。
内容(予定):
ライブ配信:校長先生による挨拶/執行部挨拶/ビンゴ大会/創作ダンス「青春の躍動」
動画配信:クラブ・有志による演技や演奏/教員によるサプライズ動画など