ARRISグループ会社のラッカスネットワークスは、設置場所に制限がある場所や電波の届きにくいエリアに特化した、アクセスポイント802.11ac Wave2対応の新製品Ruckus E510を発表しました。Ruckus E510はフォームファクタ（物理的寸法）や景観に関する厳しい規制がある場所での配置を可能にする２コンポーネント エンクロージャとして設計された、業界初の埋め込み可能な法人向けアクセスポイントです。
特徴として、他のラッカス製のアクセスポイントと一緒に集中的な管理が出来る仕様となっており、行政団体や交通機関、公共施設の管理者、サービスプロバイダーなど、E510を導入した先での運用の手間が最小限にとどめることができます。
E510親機のサイズはわずか21×14.2×3.3cmで、街中にある金属で覆われた看板の内側、自動販売機や店舗の軒先など、さまざまな場所に目立たないように設置できます。アンテナモジュールも17.5×8.0×8.0cm とコンパクトサイズで、無線モジュールから3m範囲の場所に設置することができます。BeamFlexアンテナはフレキシビリティを最大化し、設置場所に関わらない高品質のサービスを提供します。
この製品をいち早く導入した、アメリカの通信会社Smart Waveでは、E510についてこのようにコメントを寄せています。
「過去１ヶ月以上にわたってE510APの試験テストを行ってきましたが、本製品は街灯設備やスマートシティに適したフレキシビリティを有しており、見た目にも美しいWi-Fiの配備を可能にしています。加えて、目立たないE510の無線エンクロージャ、および分離されたアンテナモジュールによって、アクセスポイントをスマートシティ中のどこにでも配備することができ、結果として全体的な満足度を向上させることにつながっています。」
今後2020年に向けて、ますます安定した通信設備は求められていくでしょう。その反面、文化財や景観を大事にしている場所、既に建築物などで大きな設備を設置できない場所など、整備が困難な場所もあるでしょう。そういった場所でも問題なく活躍してくれそうですね。
