民間の英語4技能試験の結果の提供について、文部科学省が内容を公開しました。
外国語は、読む・聞く以外にも「話す」や「書く」ということも含め、総合的に身に付くことが大切ですが、実際の高校の英語の授業の状況では、英語でのコミュニケーション能力の育成には十分ではないという指摘もあります。
そうしたことから、文部科学省では、学習指導要領でも、読む・聞く・話す・書くの「4技能」を総合的に学ぶこととし、また、自身の英語力を把握し、さらに学びにつなげるために、民間の英語4技能試験を受験することもすすめています。
大学入試は、各大学が入学者に求める力を評価し、入学してほしい人を選ぶため、推薦入試やAO入試を中心に、英語4技能試験の活用も広がりつつあります。
2020年度から大学入試センター試験に代わって実施される大学入学共通テストにおいて、英語4技能試験は、現行の大学入試センター試験のような統一的な試験としては実施不可能でもあり、一般入試においても活用が進むよう、大学入試センターが民間の英語4技能試験の結果を、各大学に電子データで提供することになっています。
大学入試センターが、利用大学に提供する英語4技能試験の試験結果は、現役生については、高校3年生の4月~12月の間に受検した2回に限ることになりました。
その時期の理由は、1年生や2年生の成績を使えることとした場合には、特に英語について、大学受験が早期化してしまうことを心配したためです。
また、回数については、住んでいる地域や家庭の状況などによって、何回も検定試験を受けられない場合に大学入試で大きく不利にならないようにするためです。
そして、高校は、部活動や文化祭なども含め、人格の完成を目指す場所であり、部活動や文化祭など、勉強だけではない普段の学校生活も大切にしてほしいという思いもあります。
詳しくは、文部科学省のページをご覧ください。