上智大学理工学部 情報理工学科 山下研究室は、株式会社オプトのエンジニア組織「Opt Technologies」のAIの研究開発チームである「Data Intelligence Team」と産学連携を開始しました。
「Data Intelligence Team」は、実際にマーケティングの現場で使われるAIを追及しており、マーケティングやプロモーションに役立つAIの研究開発やデータ分析に取り組んできました。最近では、広告予算配分シミュレーションシステム「Allosim」の開発や、ロイヤルカスタマー育成のためのAIツール「Handy CEM」のPoC(概念実証)などを進めています。
一方、上智大学山下研究室では、『クォリティ・サイエンス』を標榜し、企業の製品やサービスの品質の向上のための新たなデータ解析技術の開発を行っています。大規模化・複雑化するデータに対し、新たな統計的手法を開発・解析することにより、製品やサービスの品質向上に貢献しています。これらの研究を通して、分離融合型の新たな研究視座を確立していくことを目指しています。
今回の産学連携では、以下の2つのテーマで研究を進めていくということです。
・深層学習を使った広告効果実績の時系列データの分析と時系列予測
・CEMモデルに基づくユーザー調査アンケートデータの新たな統計的分析手法の開発
企業の商業活動と、大学等の学術的研究活動を結び付けて、新しい技術の研究開発や、新しい事業の創出を図る産学連携、上智大学はこれまでにも多くの分野で産学連携に取り組んでいる学校のひとつです。AIはすでに実用化された技術でありつつ、研究・開発の余地のある分野であり、産学連携による研究成果が期待されます。また産学連携は、連携を解消した後も関係者のネットワークが残り、次の連携へと結びつくなど、未来へつながる取り組みと言えるでしょう。
オプト、上智大学山下研究室と産学連携プロジェクトを開始 〜深層学習による広告効果の時系列予測や新たな統計的手法の開発を目指す〜