東京都教育委員会は、文化庁が示した「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」に基づき、東京都教育委員会「文化部活動の在り方に関する方針」を策定し、これを公開しました。
まずこの方針御対象範囲ですが、都立中学校および都立高等学校(中等教育学校前期課程・後期課程、特別支援学校中学部・高等部を含む)にける文化部活動です。生徒にとって望ましい部活動の実施環境を構築するという観点に立ち、地域、学校、分野、活動目的等に応じた多様な形で最適に実施されることを目指すものです。
先にスポーツ庁の示した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」があり、それに応じて東京都教育委員会でも「運動部活動の在り方に関する方針」が策定されました。これに準ずる形で、文化部活動についても文化庁のガイドライン、東京都教育委員会の方針が、運動部活動の方針と齟齬がないように策定されています。
内容の中で具体的に示されているのは、「適切な休養日などの設定」で、以下のようになっています。
【休養日】
1)学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける(平日は少なくとも1日、週休日は少なくとも1日を休養日とし、休養日が確保できなかった場合は、他の日に振り替える)。
2)長期休業中の休養日の設定についても、「1」に準じた扱いを行う。また、生徒が充分な休養を取ることができるとともに、文化部活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、ある程度超気の休養期間(オフシーズン)を設ける。
【活動時間】
1日の活動時間は、長くとも学期中の平日では2時間程度、週休日(祝日などを含む)及び長期休業中は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う。
これについて東京都教育委員会では今後、「部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を作成、部活動指導員を拡充するなど、学校では年間及び毎月の活動計画等を作成、校内で策定した活動方針及び活動計画を学校のホームページ等で公表するといった取組をを行っていきます。子どもたちの活動の多様化や、先生たちの働き方改革などに関連する方針、どのような変化や効果があらわれるか、今後注目されそうですね。