“STEM”とはScience, Technology, Engineering, Mathの頭文字をとったもので、アメリカでは2000年代より科学・数学領域に重点をおいた「STEM教育」が教育界のキーワードになっています。現在、STEMにはArtを加えたSTEAM、Roboticsを加えたSTREAMなど様々な派生形が生まれ、概念を拡大しています。代表的な学習活動としてプログラミング教育があり、日本でも小学校の新学習指導要領で必修化されて、STEM教育の観点から、理科や算数の時間などでも扱うこととなりました。
日本STEM教育学会は2017年10月に設立され、SIG(研究部会)を中心にSTEM教育に関する研究活動を推進してきました。プログラミング教育を含むSTEM分野の教育実践が社会からの期待に応えられるよう支援し、21世紀社会に必要な資質・能力の育成に寄与することを目指しています。
この度日本STEM教育学会では、研究会「STEM教育の実践と展望」を開催します。海外のSTEM教育の動向や、日本における実践の報告、SIGの活動報告などを交えながら、これからのSTEM教育を議論するのが、この研究会の目的です。
開催日時は2018年3月6日(火)13:00~17:00、会場は東京・上野の国立博物館、日本館4階大会議室です。参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。申し込みは研究会開催のお知らせページに申し込みフォームへのリンクがあり、定員は40名です。また、当日の様子は後日Webサイトでも公開予定です。
当日の内容は、日本STEM教育学会 会長の新井健一氏、筑波大学名誉教授の長洲南海男氏による基調講演、シンポジウム「STEM教育の実践と展望」、コンピューティング教育研究会、学びのオープンイノベーション研究会によるSIG活動報告が予定されています。
STEM教育についてはこれまで、学習指導要領の見直しやスーパーサイエンスハイスクールの設置などの取り組みが行われてきましたが、プログラミング教育を含めた教育研究を知ることで、さらに発展したSTEM教育を学ぶことができそうです。
https://www.j-stem.jp/event/sig_20180214/ 3/6開催 研究会「STEM教育の実践と展望」のご案内