公益社団法人 日本糖尿病学会と製薬会社のサノフィが、「KiDS Project」を全国の小中学校で、2018年より本格始動しています。
「KiDS Project」は、糖尿病を持った子ども達のより良い学校環境づくりを支援するため、教職員向けの糖尿病に関する勉強会を無料で訪問し行うものです。
糖尿病患児を受け入れる学校でのよりよい環境づくりを目的とし、糖尿病の専門医と、糖尿病の先輩患が学校などの教育機関を訪れ、糖尿病に関する正しい知識や現状を教職員の方たちに伝えます。
現在、日本の学校現場では「糖尿病患児の受け入れ」に直面する可能性がある一方で、知識を得る場が少なく、糖尿病患児の受け入れ経験の有無によっての教職員の認知度や理解、対応に大きな差がみられています。
「KiDS Project」は、こうした教育現場におけるニーズを受け、2018年3 月に本格始動し、これまで11回実施され、全国の幼稚園、小・中学校、大学、教育委員会、学会等から約560名の教職員の方々が参加しました。
訪問プログラムでは、糖尿病の専門医と、先輩患者が「インスリンメンター」として、糖尿病の正しい知識や、 糖尿病の児童や生徒たちが学校で直面している現状について教職員に伝えられます。
11月11 日〜17日の「全国糖尿病週間」に向け、「KiDS Project」参加者の回答した事後アンケートの集計結果では、プログラムについて、全体の9割以上が高い満足度だったことがわかっています。