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日本科学未来館で新しい常設展示がオープン「計算機と自然、計算機の自然」

2019年9月23日

日本科学未来館では、メディアアーティストで、筑波大学准教授の落合陽一氏が総合監修を務める新しい常設展示「計算機と自然、計算機の自然」を20191114()から常設展「未来をつくる」ゾーンで一般公開します。コンピューター(計算機)やそこで動作する人工知能が高度に発達した未来において、私たちの自然観、世界観がどう変わるのかを問いかける展示となります。

 

常設展示「計算機と自然、計算機の自然」は大きく2つのエリアで構成されています。前半部分にあたる「世界観エリア」では、リアルとバーチャルが融合した世界観を体験できたり、直感的に理解できたりする展示作品が並びます。後半の「理解エリア」では、こうした世界観を支える技術やその真価を、来館者自ら体験できる展示物や映像コンテンツで学べるようになっています。

 

「世界観エリア」はこの展示の導入となります。日常生活で目にするものとコンピューターテクノロジーが融合した、私たちの常識や認識を揺るがす数々の展示を光の反射する林のような空間の中に配置します。「鏡の箱のコレクション」というコーナーは、展示の世界観や技術背景を理解するためのウォーミングアップとして、20の展示(コレクション)が並びます。コレクションを通して、これまでの日常や近くにとらわれない「新しい自然」を受け入れる準備ができます。

 

展示エリアの中心には「計算機と自然」「計算機の自然」を現すシンボル展示があります。「理解エリア」には、世界観を支える技術の発展や予想される未来像への理解を深めるための展示があります。「解像度の心得」はアナログとデジタルにおける、情報の扱い方の違いを体験できる展示です。続いて人類がどのように情報処理を進化させてきたのか、歴史絵巻のようなアニメーションで振り返る「人類ステップアップ絵巻」、そこで紹介した考え方を受けて、私たちの社会や文化に与える影響について具体例を見ていく「先人たちの計算浮世話」で締めくくります。

 

展示タイトルにコンピューターではなく、あえて「計算機」という言葉を使ったのは、人類が「計算」という方法論を獲得したという原点に立ちたいという考えからだそうです。科学技術と自然、対極に感じられる存在と私たちとの関わり、この展示を見ることで、その見方・捉え方がどのようになるのか、公開が楽しみですね。

 

新しい常設展示「計算機と自然、計算機の自然」公開|日本科学未来館

 

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