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新型コロナウイルスの構造解析を進める分散コンピューティングプロジェクトが進行中 世界から参加者が集まる|Folding@home

2020年4月17日

余っているCPUやGPUのリソースを使い、難病の解析に役立てる分散コンピューティング(※1)プロジェクト「Folding@home」に、いま世界中から注目が集まっています。同プロジェクト内で、新型コロナウイルス解析プロジェクトが進行していることが理由です。

同プロジェクトでは3月14日から新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のタンパク質構造などを解析するプログラムが提供されたことを受けてプロジェクト参加者が急増。3月26日には同プロジェクト全体で1EFLOPS(※2)の演算能力を突破していましたが、4月14日時点で世界中の代表的なスーパーコンピュータの性能を上回る2.4EFLOPSという演算能力に到達しました。

現在も世界中で有志のプロジェクト参加者が増え続けており、マイクロソフトやKDDI、サイボウズやASRock Japanなど、多くの企業も参加しています。

 

プロジェクトへの参加には専用ソフトウェア(無料)のダウンロードが必要ですが、準備は簡単です。公式HP内にあるダウンロードページで、自分のプラットフォームに応じたプログラム(30MB程度)をダウンロードするだけです。ダウンロードしたプログラムを実行し、「Start Folding」を押すと、プログラムの解析が始まります。

プロジェクトには個人でも参加できますが、「アイデンティティ」を指定すると、チームで参加が可能となります。ASRock Japanは3月26日以降、「ASRockMania」というアイデンティティでチームを作り、プロジェクトへの参加を呼びかけています。

 

※1 1つのプログラムに関する個々の部分の解析などを同時並行的に複数のコンピュータ上で実行し、それぞれがネットワークを介して互いに通信を行いながら全体として処理を進行させる計算手法です。

※2 「FLOPS」はコンピューターの演算性能を示す指標の1つで、1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を示しています。「1E(エクサ)FLOPS」では、1秒間に100京回の浮動小数点演算が可能です。(なお、1エクサ=1000ペタ=1000000テラ)

 

Folding@homeの公式サイト

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