文部科学省が、「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(中間まとめ)」を取りまとめました。そしてそれを踏まえ、文部科学省として「学校における働き方改革に関する緊急対策」が取りまとめられました。
業務の役割分担・適正化を着実に実行するための方策や、学校が作成する計画等や組織運営に関する見直し、勤務時間に関する意識改革と時間外勤務の抑制のための必要な措置を講ずることとしているほか、これらの方策の実施に必要な環境整備を行うこととしています。各教育委員会に向けては、学校におけるこれまでの働き方を見直し、限られた時間の中で、教師の専門性を生かしつつ、授業やその準備に集中できる時間、教師自らの専門性を高めるための研修の時間や、児童生徒と向き合うための時間を十分確保し、教師が日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、自らの人間性を高め、児童生徒に対して効果的な教育活動を行うことができるよう、高等学校や特別支援学校等の学校種の違いにも配慮しつつ、必要な取組の徹底をお願いしています。
新学習指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための環境整備としては、以下の内容が挙げられています。
●学校指導・運営体制の効果的な強化・充実
・持ちコマ数の減等負担軽減とそれに伴う授業準備の充実
・校長・副校長・教頭等の事務関係業務の軽減による学校の運営体制の強化
●教員以外の専門スタッフ・外部人材の活用
・スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの配置促進
・スクール・サポート・スタッフの配置
・中学校における部活動指導員の配置
・理科の観察・実験の支援等を行う観察実験補助員の配置促進
・いじめ防止等対策のためのスクールロイヤー活用に関する調査研究
●学校が担うべき業務の効率化及び精選
・学校現場の業務改善を加速するための実践研究やアドバイザー派遣
・都道府県単位での統合型校務支援システムの実証研究
・地域と学校の連携・協働を通じた、登下校等の見守り活動の充実
・学校給食費徴収・管理業務の改善・充実
教育現場の業務改善が進むことで、教育の質も上がるのではないでしょうか。一日でも早く働き方改革が進むことが望まれますね。