愛知県岡崎立の小中学校全67校はPC向けデジタル採点テスト「AnswerBoxCreator」(以下、ABC)を導入することが決定した。
■デジタル採点テストABC導入で働き方改革を支援
今回、大日本印刷株式会社(DNP)は、エプソン販売株式会社とともに、「働き方改革」を進めながら「個に応じた指導」を支援する「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント®」の機能の1つとして、デジタル採点テストABCを岡崎市に提供する。
■採点時間を平均で約60%削減
デジタル採点ソフトABCは、解答後の答案用紙をスキャンし、デジタル化して同アプリケーションに取り込むと、教員のPC上で簡単に採点することができる。これまで導入してきた自治体では、採点時間が平均で約60%削減した。
■解答用紙はカラーで出力したいとの声に応える
しかし、業務時間削減には複合機の性能に頼る部分も大きい。さらに、「採点後の解答用紙はカラーで出力して生徒に返却したい」という教員からの要望も多くある中、学校現場では、コストの関係からモノクロで出力しているケースもあった。エプソンのスマートチャージ「アカデミックプラン」では、カラーもモノクロと同額で出力できるため、コストを気にせずにカラーで出力して返却することができる。
<連携利用の効果予測>
例えば、生徒数400人の中学校の定期考査に関して、
①モノクロ出力:9教科×(問題用紙1枚+解答用紙1枚)×生徒400人=7200枚
②スキャニング:9教科×解答用紙1枚×生徒400人=3600枚
③カラー出力:9教科×解答用紙1枚×生徒400人=3600枚 と想定した場合、
複合機との連携により、従来と比較して、約4.9時間(約64%)の削減効果が見込める。
<DNPの「AnswerBoxCreator」の特長>
・テストの採点業務を効率化するPCアプリケーションで、採点時間が平均で約60%削減した実績を持つ。
・スキャニングして、PDF化した解答用紙を教員のPC上で「ABC」に読み込むと、クラス全員の解答が設問ごとに一覧表示される。
・同じ設問の解答が並ぶため、採点を効率化できる。
・一覧表示によって確認しやすくなり、採点ミスを減らす。
<エプソンのスマートチャージ「アカデミックプラン」の特長>
今回、岡崎市が採用した「アカデミックプラン」は、学校現場の抱える課題を解決する学校向け特別プラン。高速インクジェット複合機による高速印刷と高速スキャンを実現。印刷時間を大幅に短縮し、さらに設定した印刷枚数上限までは、カラー/モノクロを同コストで提供する。
■今後の展開について
DNPとエプソン販売は、今回の導入を通じて、デジタル採点テストABCとエプソンのスマートチャージ「アカデミックプラン」を掛け合わせることで、相乗効果をさらに高めるとともに、教員の働き方改革と生徒への教育効果の向上を目指す。
大日本印刷 愛知県岡崎市立の小・中学校、全67校にデジタル採点ソフト等を導入