LINE株式会社が、情報モラル教育教材「SNSノート(情報モラル編)」を全国の学校での授業活用を目的に開発し、無償提供を開始しました。
LINEは、2012年より青少年の健全なインターネット利用の啓発活動として、教材開発、講師派遣による講演活動、青少年のネット利用についての実態調査・研究を行ってきています。
こうした活動から得られた経験・知見を生かしながら、2017年に東京都教育委員会と「SNS東京ノート」の共同開発を行いました。これを都内公立学校の全児童・生徒向けに配布し、授業等で活用されています。
東京都内の16校の教員と児童・生徒に実施した「SNS東京ノート」の効果測定では、教員の85%が「情報モラル教育として適切である」、74%が「授業で使いやすい教材である」と評価しました。そして、小学生から中学生の80%以上が「わかりやすい」という評価がありました。
また、SNS東京ノートを使用した授業を受講した児童・生徒の増加に伴い、ネットトラブルの経験率が低下していることもわかりました。
こうした結果を踏まえ、2020年度以降の新学習指導要領の全面実施に向け、全国の地域や学校で、児童・生徒が発達段階に応じて体系的に情報モラルを学習できるよう、新教材「SNSノート(情報モラル編)」が開発されました。
この教材は、小学1年生から高校3年生を対象としており、インターネットの特性を理解するだけでなく、人による認識の違いに気づいて、より適切なSNS、ネットとの関わり方について当事者意識を持って考えを深める内容になっています。
また、保護者会等でも活用できるよう保護者向けのページも設けられており、教員の授業準備を容易にすべく授業レポートや児童・生徒のネット利用実態データ、指導案なども充実しています。<a