文部科学省が、平成31年4月18日に実施予定の「平成31年度全国学力・学習状況調査」における中学校英語の「話すこと」調査について、その方法等について教育委員会等に周知しました。
文部科学省では、英語教育の充実に向けて、全国学力・学習状況調査の中学校英語調査では、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」を行う提言をされたことを受け、全ての中学校で実施できるよう調査設計を検討し準備を進めてきました。その中で、「話すこと」については、生徒と教員の対面による調査方法で実施することは、採点の妥当性・信頼性、技術開発の可能性、必要となる調査時間等の観点から課題があるため、コンピュータやタブレット等を活用した音声録音方式で行われます。
平成30年3月現在、公立中学校に設置されているPCのうち、約95%のOSがWindows等であること等を踏まえ、「話すこと」調査プログラムはWindows対応のものを使用、また、全学校一斉のネットワーク接続により、帯域不足による遅延などの支障が想定されることから、オンライン方式ではなく、USBメモリを活用したオフライン方式を予定しています。
なお、この「話すこと」調査については、設置管理者が各学校のICT環境の整備状況を把握し、各学校の状況を踏まえた上で検討し、設置管理者の判断により、学校単位で実施しないこととすることができます。
調査実施後は、実施校の全国総数のみを公表し、全体の調査結果については、「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の合計を集計し、「話すこと」の調査結果については、全国の平均正答数おより平均正答率を別に集計した「参考値」として公表し、都道府県別、指定都市別の公表は行われません。実施しなかった学校についても、「話すこと」調査問題おより調査結果を活用した授業改善が行えるように、調査実施後速やかに、調査問題、正答例、問題趣旨および解答類型を公表します。
初めての調査で、準備から実施に至る過程で、さまざまな課題がありそうですが、端末の故障や不具合等の発生などが抑えられ、円滑な調査実施になることが望まれます。