文部科学省は、平成30年度「高校生のための学びの基礎診断」に認定したツールを発表しました。
「高校生のための学びの基礎診断」は、義務教育段階の学習内容を含めた高校生に求められる基礎学力の確実な習得とそれによる高校生の学習意欲の喚起を図るため、高等学校段階における生徒の基礎学力の定着度合いを測定する民間の試験等を文部科学省が一定の要件に適合するものとして認定する仕組みです。
対象教科は国語、数学、英語。日本漢字能力検定協会、ベネッセコーポレーション、日本数学検定協会、教育測定研究所などの業者による個別実施型と3教科セット型があります。学習指導要領を踏まえた出題の基本方針に基づく問題設計で、主として知識・技能を問う問題に加え、思考力・判断力・表現力等を問う問題の出題されます。
測定内容は基本タイプと標準タイプに区分。基礎タイプは義務教育段階の学習内容の定着度合いを測定することを重視し、標準タイプは高等学校段階の共通必履修科目の学習内容の定着度合いを測定することを重視します。
認定期間は2022年3月31日まで。学校や教育委員会等において、選択・利活用について検討を行い、2019年度から各学校において本格的に利活用することを想定しています。高校段階における多様な学習成果を測定するツールの一つとして利用され、高校生の基礎学力の定着につながることが期待されます。