救う命の重さについて考える、小学5・6年生を対象とした教育プログラム「世界といのちの教室」がオンライン教室として実施されるにあたり、国境なき医師団(MSF)が参加を受け付けている。
■プログラムを通して世界の人道危機に目を向ける
「世界といのちの教室」は、将来を担う次世代が世界各地の人道危機に目を向け、人道援助に対する理解を日本社会にさらに根付かせていくことを目的に開発。小学校を訪問して行う出張教室として開発したが、コロナ禍により対面での実施が難しいため、当面はオンライン教室として実施される。
■MSFのスタッフがどのような想いで仕事に臨んでいるか学ぶ
プログラムはMSFのスタッフと、MSFの活動に賛同するボランティアがチームを構成して実施。プログラムは90分で構成され、前半はMSFが活動する世界の人道危機の状況と、様々な職種のスタッフがどのような想いで人道援助を仕事にしているのか、動画やクイズを使って学んでいく。
■救う命に優先順位をつける事態を想定
プログラムの後半では、救う命に優先順位をつけなければならない事態を想定するなど、参加児童にMSFが独立・中立・公平の人道援助の原則を維持する中で直面するジレンマを疑似体験してもらい、自ら考え、議論するワークショップを実施。プログラム終盤では、児童一人ひとりができることを考える。
<MSF日本会長 久留宮隆氏 コメント>
世界とのつながりや自他の尊重を意識し始める10~12歳という多感な時期に、『世界といのちの教室』を通じて視野を広げ、遠い国の人びとの命も身近な人びとの命も何ら変わらないことを感じてもらいたい。将来にわたって人道問題への関心と、人道主義に理解のある世代を育んでいきたい。
<参加者募集要項>
対象学年:小学校5・6年生 ※保護者のサポートをお願いしている。
募集人数:各回20名 応募多数の場合には抽選。
参加費:無料
オンライン教室に参加するためのデバイスは参加者が各自用意。
通信料は参加者負担。
応募方法:申込みフォームから、保護者による申し込みとなる。
https://www.msf.or.jp/sekaitoinochi/2020
<オンライン 「世界といのちの教室」 実施スケジュール>