ALSOKは、新入学シーズンを前に小学生の子どもがいる共働き家庭の男女500人を対象に、「小学生のお留守番実態調査」を実施しました。その結果、共働き家庭の86.0%が「子どもだけで留守番をさせたことがある」と回答しました。
初めて子どもだけで留守番をさせた学年を聞いたところ、最も多かったのは「1年生」で21.4%でした。いわゆる低学年の1〜3年生の間に,初めて留守番をさせたという回答がおよそ6割になり、また小学校入学前に留守番をさせた、という保護者も14.0%いました。
一方で、いつからなら子どもだけで留守番をさせられると思うか、という質問には、「4年生」と「子どもだけで留守番をさせたくない」が22.9%で最も多い回答でした。3年生で14.3%、1〜2年生を合わせても5%程度、小学校入学前は0%でした。すなわち、本当は子どもだけで留守番をさせたくない、せめてもう少し大きくなってから、と思っていながらも、やむを得ず留守番をさせている、というギャップがあるようです。
子どもだけで留守番をさせた理由(複数回答)のトップは「子どもが成長してきたから」が46.5%でしたが、「突発的な理由でやむを得ず」が34.2%となっています。そして子どもだけの留守番に「不安がある」「どちらかと言えば不安がある」という回答を合わせると84.6%となり、やはり多くの保護者が子どもだけで留守番をさせることに不安を感じているようです。
具体的な不安の内容を複数回答で聞いたところ、「訪問者対応」が66.7%で最も多く、次いで「在宅中の侵入者」「急な体調不良」がそれぞれ51.8%となりました。その他には「地震などの災害」、「火災」、「ゲームや動画の見すぎ」、そして「親が知らないうちに外出」もありました。
それでは、やむを得ず子どもだけで留守番をさせるととき、どのような対策を取っているのでしょうか。最も多かったのが「留守番をするときの約束事を決める」で、71.4%でした。その約束事の内容は「知らない人が訪ねてきても扉を開けない」「家に帰ったらすぐにカギをかける」「火は絶対に使わない」などです。留守番の対策を「何もしていない」という人も1割ほどいました。ですが防犯意識を学ぶためにも、そしていつ留守番をさせることになっても慌てないよう、日頃から親子で考え、話し合っておくと良いのではないでしょうか。