中学校1年生は「失敗は恥ずかしくない」とう割合が他学年より多い~東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)を運営する株式会社ナガセは、2020年6月に実施した「全国統一中学生テスト」「全国統一高校生テスト」において、中高生の模試受験者を対象に、課題への向き合い方や将来の夢・目標などに関する独自アンケートを行った(有効回答数95,504件)。
■4割が課題を与えられたら考える前に動く
「与えられた課題に対して、どのように取り組むか」という質問では、最も多いのは「まず動いてみて、うまくいかなかったら次を考える」で39.1%。2位は「本やインターネットで情報を調べて対応する」となり、学年が上がるにつれて、動く前に「調べて対応する」割合が増える傾向にある。
■誰かに相談するよりインターネットを利用
第3者の力を借りる2つの選択肢を比較すると、「本やインターネットで情報を調べて対応する」が29.4%、「対応できそうな人に相談する」が12.5%となり、インターネット等で検索して対処する生徒が2倍以上となった。特に学年が上がるに連れ、スマートフォンの所有などによりインターネットを身近に使用しているため、その傾向が顕著となる。
■失敗を恥ずかしいと思わない傾向に
「失敗することは恥ずかしいことだと思いますか」という質問では、「全くそう思わない」「そう思わない」の合計が35.9%に対し、「とてもそう思う」「そう思う」の合計が26.8%となり、失敗を恥ずかしいことだと思わない生徒の方が多かった。特に中学1年生は、約4割の生徒が、失敗を恥ずかしいと思っていないことが分かった。
■半数が将来の夢やなりたい職業があると回答
将来の夢やなりたい職業の有無を問う質問では、「将来の夢やなりたい職業があり、実現に向けて強い気持ちがある」「夢やなりたい仕事が複数あり、まだ迷っている」の合計が52.1%となった。およそ半数の生徒が、将来の目標があるか、いくつかの候補の中で迷っている状態にある。
■半数の生徒は将来の夢がない状態で勉強
逆に言うと、中高生の半数近くが、将来の目標がない状態で勉強を行っている。夢や職業の希望が複数ある生徒も含めると、6割以上の生徒が迷っているのが現状。学年別に将来の夢やなりたい職業がある割合を見ると、中1の60.7%が最も高く、中3は46.3%で最も低くなっている。高校生では、少し割合が上がり50%を超えた。