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学校現場における「創造的問題解決能力」育成に関する調査

2018年1月15日

Graphic180115.jpgアドビ株式会社は、日本の初等、中等、高等教育機関の教員と教育政策関係者を対象とした「学校現場における『創造的問題解決能力』育成に関する調査」を発表しました。

「創造的問題解決能力」とは、創造性に富んだ革新的な方法で問題や課題に取り組む手法を意味します。直面する問題や課題を別の角度から見直すことで、従来にはなかったような対応策や解決策を見つけ出し、実際の行動に移す一連のプロセスです。その重要性は、日本の教育現場で広く認識されているにも関わらず、調査では教育関係者の半数が「現在の教育家庭では『創造的問題解決能力』の育成があまり重視されていない」と捉えていることが明らかになりました。

この調査を行うにあたり、アドビでは「創造的問題解決能力」を、「分析的思考と抽象的思考」・「コラボレーションとコミュニケーション」・「臨機応変な対処」・「デザイン」、以上の4つのカテゴリーとスキルで定義しました。そして約9割の教育関係者が、生徒や学生が「創造的問題解決能力」を学ぶことは重要であり、約7割の教員および教育政策関係者が「創造的問題解決能力」が高い方が将来高収入の仕事を得やすいと考えています。

では、どうして現状では「創造的問題解決能力」の育成が重視されていないのか、現場の教員からは「教科の授業時数や教えるべき内容が多すぎて、創造的問題解決能力に時間を充てられない」「創造的問題解決能力は数値化できない、評価できる教育者がいない」といった声が挙がりました。そのほかに、教員に対する研修の不足、ツールへのアクセス不足などが挙げられています。

教育関係者の多くは、「創造的問題解決能力」を育成する授業を学校現場に取り入れる方法や、関連する教育課程の改訂について検討の余地があると感じています。その中には大学入試制度の改革がありますが、そのための対策はまだ個人に委ねられているレベルと言っていいのではないでしょうか。現場で共通認識を持って教育を行えるよう、これからの変化に期待したいですね。

日本の教員の約7割が「創造的問題解決能力」を育成するためのツールや知識習得機会が十分に得られていない

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