独立行政法人教職員支援機構のオンライン研修「校内研修シリーズ」では、学校におけるICTを活用した学習場面に関する動画を作成・公表しています。
社会生活の中でICTを日常的に活用することが当たり前の世の中となる中で、社会で生きていくために必要な資質・ 能力を育むためには、学校の生活や学習においても日常的にICTを活用できる環境を整備し、活用していことが不可欠です。さらにICTは、教職員の働き方改革や特別な配慮が必要な 児童生徒の状況に応じた支援の充実などの側面においても、欠かせないものとなっています。
20分程度の講義動画では、基礎理論、または理論的整理と考え方の提示を行っています。校内研修の始めに視聴し、そのあと、演習や発表を行うことで、校内研修のさらなる充実を図り、教員の資質能力の向上を目指します。
学校におけるICTを活用した学習場面としては、一斉学習、個別学習、協働学習の3つのカテゴリーに分けて考えられています。「一斉学習」は、挿絵や写真等を拡大・縮小、画面への書き込み等を活用して分かりやすく説明することにより、子供たちの興味・関心を高めることが可能となります。「個別学習」は、デジタル教材などの活用により、自らの疑問について深く調べることや自分に合った進度で学習することが容易となります。「協働学習」は、タブレットPCや電子黒板等を活用し、教室内の授業や他地域・海外の学校との交流学習において、子供同士による意見交換、発表などお互い高め合う学びを通じて、思考力、判断力、表現力などを育成することが可能となります。
ICT活用の留意点としては、「ICTと非ICTの選択と組み合わせを検討する」、「日常的な活用と効果的な活用の両面を見据える」、「ICTの活用状況を学校全体で情報共有する」ことが挙げられています。
教員のICT活用指導力の向上に向けた校内研修等に役立ててみてはいかがでしょうか。