乳幼児から小学生までの子供を持つ保護者147名を対象に「子どもの安全対策に関する調査」を実施したところ、保護者の8割以上が子供のSNS利用に関して不安を抱いていることが明らかとなった。また、スマートフォンや携帯電話の所持率は小学校中学年で約5割にのぼる。
■小学校低学年で3割、中学年で5割がスマホを所持
セコムが10月1日から31日までWebアンケートを通じて実施した「子どもの安全対策に関する調査」によると、子供にスマートフォンや携帯電話を持たせている家庭は、小学校低学年で約3割、中学年で約5割、高学年で約8割が「持たせている」と回答している。
■スマホの利用で視力の低下や睡眠不足が心配
「子どもにスマートフォンや携帯電話を持たせている」と回答した59名の保護者に対し、SNS利用に対して具体的にどのような不安があるかを聞いたところ「視力の低下や睡眠不足などの健康上の問題」という回答が最も多かった。続いて「メッセージのやりとりや動画サイトの過度な利用」「悪質サイトへのアクセス」を不安視する保護者が多い。
なお「その他」と回答した人は、次のような不安を持っていることが分かった。
・知らない人と気軽に会話をすること(小学校中学年/30代女性)
・猥褻サイトと気がつかずに動画などを閲覧すること(小学校中学年/40代女性)
・情報過多(小学校高学年/40代女性)
・ゲームの中で汚い言葉を使うこと(小学校高学年/40代女性)
■子供がSNSを利用することに関して8割以上が不安
子供のSNS(オンラインゲームを含む)利用に対して不安を感じているかを聞いたところ「とても感じている」「感じている」と回答した人が全体の8割以上。全体で「まったく感じていない」という回答はなく、SNSに接する子供の年齢を問わず、SNSに対する不安・関心度が高いことが分かった。
■SNSの使用時間を制限している家庭は約6割
子供にSNSを利用させる上で気をつけていること、今後気をつけていきたいことについて質問したところ、「使用時間の制限」をしているという回答が最多で約6割となっている。また、フィルタリング設定を行い、保護者側でサイトなどの閲覧制限を行っている家庭は約4割だった。
■SNS上の交友関係は小学校高学年になると把握しきれなくなる
子供のSNS上での交友関係をどのくらい把握しているかの調査では、小学校中学年までは「ほとんど把握している」「少し把握している」との回答が多い。しかし、小学校高学年以上では、「あまり把握していない」「全く把握していない」の比率が増え、SNS上の交友関係を保護者が把握しきれなくなっている。
<調査概要>
調査方法 :WEBアンケート調査
調査対象者:乳幼児~小学生までのお子さまをもつ20代~60代の男女 147名
調査実施日:2020年10月1日~31日
調査主体:セコム株式会社