子どもたちのインターネット利用について考える研究会は、新型コロナウイルス感染症によって急速に進んでいる家庭でのオンライン教育推進を受け、提言を公表しました。子供たちがオンライン上で双方向学習を行うために必要な能力とその現状を保護者が把握し、利用ステップにあわせて能力を身につけさせていくことの大切さを伝えています。
この提言に関連して、すぐに家庭内でも実践できる「オンラインコミュニケーションの段階的利用モデル」と「乳幼児とスマホ 保護者のためのセルフチェック」の2つの研究結果を示しました。
「段階的利用モデル」では、子供たちがインターネット利用及びオンラインコミュニケーションを始める際の望ましい手順や身につけるべき能力を取りまとめています。「子どもの発達」が段階になっていることが大きな特長で、同じ学齢であっても「能力(スキル)」「知識」「倫理」によって生じる個人差を考慮したモデルを示しています。各段階の「必要な力」で挙げられている項目について、子供にそれができるかどうかを保護者が判定すると、子供の発達段階にあわせた理想的な利用の仕方や次の段階に進むための必要な指導が分かります。
「乳幼児とスマホ 保護者のためのセルフチェック」は、スマートフォン育児の適切さと望ましいメディアの利用習慣について簡単に自己診断ができるWebサイトです。「機器利用の時間や場面」「情報の内容と保護者の関わり方」「機器の与え方」「保護者自身の知識や使い方」の4領域について各4問ずつ質問に回答することで、現時点での各家庭の取組の適切さが簡易に自己診断できます。
オンラインコミュニケーション能力を支えるのは「能力(スキル)」「知識」「倫理」。利用開始時は、子どもの能力の発達段階と相手別に「求められる力」を保護者は確認を