有力出版社8社と教科書供給会社29社によるeライブラリー有限責任事業組合は、来年4月から全国の小中高等学校に電子書籍の定額制読書サービス『スクール イー ライブラリー(School e-Library)』の提供を開始します。
近年、子どもたちの読解力や表現力の低下が問われていることから、全国の子どもたちへ、新しいサービスでより多くの本に接する機会を提供読書する機会を増やすこと、読書したくなる機会を増やすことを目指しています。
『スクール イー ライブラリー』のしくみは、インターネットを利用して本を読むことです。常時少しずつ入れ替わる1000冊の本が読書可能です。購入せずに、閲覧(読むだけ)するしくみです。一つの学校に28,800円/年で41のIDを提供するので、ひとつの学級が一度に同じ本を読むことができます。
利用対象は全国の小中高等学校で、個人や一般企業・大学・公共図書館などへのサービス提供はありません。利用時間は子どもたちが起きている時間だけになります。
各出版社は、学校で子どもたちが読むにふさわしいと考える書籍を吟味。読み物を中心に、最新刊からロングセラーまで、豊富なコンテンツを惜しみなく提供します。なお、常に読書を楽しめるように、掲載期間を原則3か月から6か月とし、書籍を入れ替えて、常に新しい書籍との出会いを楽しみにしてもらえるように各社が工夫を凝らします。
全国の市町村には書店が1件もない地域もあります。新しいサービスで、子どもたちがより多くの本に接する機会となることが望まれます。