女子制服と言えば、セーラー服やスーツ、ブレザーにチェック柄のスカートなどが多く見られるスタイルでしたが、ブレザーにスラックスというパンツスタイルを採用する学校も増えています。もともとは防寒や動きやすさの面から採用され、近年は性的少数者(LGBTQ)の子どもへのジェンダーフリーの観点からも全国の学校で採用する動きが拡大しています。
この動きの特長は、スカートとスラックスのどちらも「選択制」で選べるということで、スカートとスラックスのどちらを着用するかは制服を着る生徒自身にゆだねられています。そのような状況の中、全国で「カンコー学生服」を展開する菅公学生服株式会社は、全国の女性高校生600人を対象に、自身は制服でスカートとスラックスのどちらを着用したいと思っているのか、パンツスタイルの認識やイメージについてインターネットリサーチを行いました。
まず、女子制服でスカートとスラックスを選択着用できる学校があることを知っている女子高校生は6割を超えていました。パンツスタイルについては、「自由でよい」「動きやすそう」「暖かそう」「かっこいい」といった肯定的な解答が多く見られる一方で、「違和感がある」「かわいくない」「女子高校生らしくない」といった否定的な意見も見られました。
では自分はどちらのタイプの制服を着たいのか、という問いには「スカート」が70.3%と多く、「スカートとスラックスのどちらも着たい」が25.2%、「スラックス」は4.5%でした。スカートが圧倒的に多く、スラックスは少数派でしたが、「どちらも着たい」と「選択制」を望む女子高校生は4人に1人います。学校制服は、皆で全く同じものを着るという時代から、その学校らしさを表現新柄、制服を着る生徒自身(本人)を第一に考えた制服を着る時代にシフトしていると言えるでしょう。
受験する高校を決める時に、特に女子には「制服が好きか」が選ぶ要素の一つになっている子が多いでしょう。その「好き」の中に、自分が着たい制服、スタイルが選べる、ということも入っているのでしょうね。