國學院大學博物館(東京都渋谷区)では、本日から3月16日まで、関東を中心とする神社が所有する奉納刀を集めた特別展「神に捧げた刀―神と刀の二千年―」を開催しています。
刀剣は、日本の神祭りの長い歴史のなかで、神のはたらきを表したり、神への重要な捧げ物と位置づけられてきました。なぜ刀が神聖なのか、“古代祭祀と刀剣”や“伝説”、また“中世東国の武士と神社への信仰”などをテーマに、東国各社の奉納刀を展示し、神や神社と刀剣の関係について、その歴史的背景を明らかにしていきます。
見どころとしては、元は「膝丸」とも呼ばれた源義経奉納の「薄緑丸」。刀剣にまつわる神話や物語が書かれた『平家物語』屋代本を読みながらみることができ、歴史書や絵巻物とあわせて刀剣を考える展示となっています。
また、古代、神そのものとして扱われた刀剣の具体的な姿をうかがわせる特別な刀「韴霊大刀」写や、徳川家康の愛刀「ソハヤノツルキ」など徳川家の奉納刀、重要文化財である北条氏綱の奉納太刀なども、関連資料とともに展示されています。
会期中には、4回にわたり、ミュージアムトークも開催。各講師がテーマに沿って刀の歴史を紐解きます。参加無料、予約不要です。
<ミュージアムトーク開催日>
1月26日(土)14時~15時「刀の神と神の刀」
2月9日(土)15時30分~16時30分「中世東国武士の神社信仰と刀剣」
2月23日(土)14時~15時「神に捧げた刀」
3月2日(土)15時~16時「愛しき刀 ―その歴史と扱い―」
特別展「神に捧げた刀―神と刀の二千年―」
会期:平成31年1月22日(火)~3月16日(土)
会場:國學院大學博物館 企画展示室
(東京都渋谷区東4-10-28 國學院大學渋谷キャンパス内)
開館時間:10時~18時(入館は17時30分まで)
入館料:無料
休館日:2月2・3日
HP:http://museum.kokugakuin.ac.jp/