大阪芸術大学は、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、オンラインで高校生向けの体験入学を実施する「Web DE 体験入学」を6月14日に開催しました。関西の大学としては初めての取組で、北海道から沖縄県まで全国から約700人が参加しました。
「染織表現実習」では、事前に制作キットなどを送り、染色した布を使用した「縫わないマスク作り」をオンラインにて制作。抗菌作用があるとされる植物染料(キハダ・銅媒染使用)の染色と媒染を行いました。
受講者からは「植物から染めるのが初めての経験でした。こんなことが家でできると思っていなかったので、他の布でも試してみたい」などの感想があり、同大学の竹垣惠子准教授は「織の色味など画面越しで伝えられる情報に限りはありますので、課題内容をどういう風に理解したらいいかなど、受講者も真剣に考えているようでした。それはリモートのいいところかもしれない」とコメントしています。
同大学では他にも、この日かぎりの授業として、放送局と同等の設備を誇るテレビスタジオを通じてスタジオの仕組みが理解できる「制作実習 Zoomでテレビスタジオツアー」や、10億画素という高精細画像を解説する「8Kドーム映像実習」を実施。「りんごデザイン研究所」では、世界中の誰もが知っている『りんご』を通して、「デザインとは何か?」を学ぶデザインの基礎実習が行われました。大阪芸術大学体験入学『りんごデザイン研究所』授業はYouTubeでも動画で配信中。自宅からでも体験入学ができます。
“新しい生活様式”に対応した教育とは 大阪芸術大学が「オンライン体験入学」を実施 Web DE 体験入学2020 イベントレポート