学校法人追手門学院とエムオーテックス株式会社は、2018年4月に「追手門学院セキュリティガイド〜ネットの常識を学ぼう〜」を作成しました。エムオーテックス社がセキュリティの原理原則をまとめたセキュリティブック「セキュリティ7つの習慣・20の事例」とコラボレーションしたもので、学校法人とのコラボレーションは全国で初めての事例です。
エムオーテックス社のセキュリティブックは個性的なキャラクターを使ったイラストを交えて紹介することで、難しいセキュリティの内容を飽きずに読み進められるように工夫されており、セキュリティモラルの向上に重要な要素が盛り込まれています。また、WEBサイトから無料ダウンロード可能なPDFデータで公開されており、2018年9月末時点で3万ダウンロードを突破しています。
「セキュリティ7つの習慣・20の事例」は、これまでも企業などの研修で使われるケースは多数ありましたが、セキュリティガイドとして冊子までを作成したのは、今回が初めての事例です。追手門学院では、この冊子を追手門学院大学の全在学生および、学院の教職員併せて約8,000名に配布し、セキュリティモラルの向上に積極的に取り組んでいます。
追手門学院では、数年前まで情報セキュリティに対する取組や、危機管理の弱さが課題となっており、約2年かけてセキュリティポリシー、セキュリティ規定、ガイドラインを整備するなどしてきましたが、学内の教職員や学生に、どのように周知していくかという新たな課題が生じました。そこで、教育のために自由に素材や内容を使うことのできるセキュリティブックとのコラボレーションに至ったということです。
昨今の学生は、スマートフォンやPCなどを使うことには長けているものの、情報セキュリティに関する教育は充分ではなく、リテラシーには欠けている傾向にあるようです。パスワードの設定やアップデートなど、セキュリティのために行うことがなぜ必要なのかを、大学全体で学ぶ、あるいは再確認する良いきっかけになりそうですね。