東京工芸大学は、新型コロナウイルス感染防止対策と図書貸出促進の観点から「本の貸出・返却」の配送サービスを10月26日(月)から開始する。
■学生からの要望に応え配送による貸出サービスを開始
東京工芸大学の図書館は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、2020年4月中旬から休館していたが、6月末より貸出・返却に限り業務を再開。しかし、利用率は6~8月の3か月間で17.4%に留まっていた。そこで、学生から図書館の貸出再開を望む声も多かったことから、10月26日から配送による貸出サービスを開始する。
■貸出はメール、返却は近くのコンビニから
実施する施設は、東京工芸大学のすべての図書館。中野キャンパスに設置されている中野図書館、並びに厚木キャンパスに設置されている中央図書館の2館となる。貸出は利用者からのメールでの申請により行い、返却は自宅近くのコンビニに持ち込むなどで可能。
■貸出・返却にかかる費用は大学が負担
配送はヤマト運輸が担当し、配送にかかる費用は貸出・返却いずれも大学が負担する。このサービスの実施期間は当面の間とし、社会の新型コロナウイルス感染状況を踏まえて今後判断していく。
<東京工芸大学中野図書館>
所在地:〒164-8678 東京都中野区本町2-9-5 中野キャンパス内
設置年:1957年
蔵書数:約9万冊
特 徴:芸術分野の専門図書館として開設された。特に写真、映像、アニメーション、ゲームなど、視聴覚を含め、メディア芸術に関連する資料も充実しているのが特徴。中でも98年に渡る写真教育の歴史から、約13000冊の写真集を所蔵。中には希少価値の高い写真集も多く含まれ、写真集専門コーナーも設けている。
<東京工芸大学中央図書館>
所在地:〒243-0297 神奈川県厚木市飯山1583 厚木キャンパス内
設置年:1973年
蔵書数:約18万冊
特 徴:工学部の学生と工学研究科の大学院生が通うキャンパスに立地。所蔵の多くは工学分野、芸術分野の図書が中心。地上3階の広いスペースには、視聴覚コーナーはもとより、アクティブラーニングエリア、新聞・雑誌ブラウジングコーナー、過去1年間の雑誌を保管しているカレント雑誌コーナーを有する。