シスコシステムズ合同会社が、高度IT人材を育成する産学協働ネットワーク「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT:エンピット)」参加大学及び国立高等専門学校と連携し、セキュリティ人材育成に取り組むことを発表。2017年に創設した「サイバーセキュリティ スカラシップ プログラム」を東北大学、大阪大学、慶應義塾大学、および高知工業高等専門学校、佐世保工業高等学校の国立高等専門学校2校において授業のカリキュラムとして活用されることになりました。
「サイバーセキュリティ スカラシップ プログラム」は、全国の高等専門学校、専門学校、大学から募った学生を対象とし、サイバーセキュリティの基礎知識を身につけることを目的としたオンラインによる入門コース、今後のキャリア・職務を見据えた知識とスキルを身につけることを目的とした、インストラクターによる研修とハンズオントレーニングによる基礎コース、さらに、実践的なセキュリティ対策/解析手法を身につけ、即戦力になる人材を目指し国内外でのインターンシップの機会を提供する応用コースから構成されます。
このたび活用されるのは、基礎コースであるCCNA Cyber Operationsコース。企業のサイバーセキュリティオペレーション業務を遂行するSOC(セキュリティオペレーションセンター)の一員に加わるために最低限必要な、セキュリティイベントのモニタリング、検出、調査、分析、対応などの知識とスキルを認定する資格であり、今回授業化されるコースでは認定資格取得に向けたトレーニングを行います。シスコは連携校の学生に学習教材や演習環境を提供すると同時に、教員向けにサイバーセキュリティのインストラクターになるためのトレーニングを実施します。
サイバー攻撃の脅威は日々拡大、複雑化しており、サイバーセキュリティ対策は日本国内における最重要課題のひとつである一方で、情報セキュリティ人材の量的、質的不足が大きな課題であり、その育成も急務となっています。プログラムが情報セキュリティ人材育成につながることが期待されます。