大学入学共通テストへの「情報」教科採用の動きに関して、小学生の子供を持つ保護者1005名を対象に調査したところ、2025年から「情報」が教科として新設される動きがあることを知っていた保護者は24.3%ということが明らかとなった。
■「情報」教科採用の動きの認知度は3割弱
調査はGMOメディアが運営するプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ」が11月19日から25日にかけて、小学生の子供を持つ保護者1005名を対象に実施。2025年からの「大学入学共通テスト」において「情報」を教科として新設する素案をまとめたとの報道があったことを「知っていた」と回答した保護者は24.3%で 3 割弱にとどまった。
■66%がプログラミング学習を検討
「知っていた」と回答した保護者に「報道を受けてのプログラミング教育への関心度の変化」を聞いたところ、59.4%と約6割の保護者が「関心が高まった」と回答。さらに、「『情報』教科が採用される動きでプログラミング学習を検討するか」と質問したところ、66%の保護者が「検討する」と回答した。
■子供の教育に関する情報はインターネットから
「子供の教育に関する情報収集方法」について尋ねたところ、「インターネット」(47.4%)が約半数にのぼり最多となった。次いで「テレビ」(34.1%)、「塾や学校の先生」(28.4%)となった。
■今後、習わせてみたいことの4位にプログラミング
小学生の習い事事情に関して、「現在、子供がしている習い事」に関しては、「スポーツ」(41.0%)と「学習塾」(41.0%)がトップで並び、「英会話」(17.7%)が続く。「今後、子供に習わせてみたいこと」としては、前述の「スポーツ」「学習塾」「英会話」と同じ結果となったものの、4 位に「プログラミング・パソコン」(16.7%)がランクインしており、保護者の注目度の高さがうかがえる。
<調査の背景>
2020年から小学校で全面実施された新学習指導要領は、「情報活用能力」を言語能力と同様に「学習基盤となる資質・能力」と位置付けられており、これに基づき小学校でのプログラミング教育の必修化がスタートした。中学校でも2021年度からプログラミング教育の充実が図られ、高等学校でも2022 年度からプログラミングやネットワーク(情報セキュリティを含む)を学ぶ「情報Ⅰ」が必履修科目となる。
こうした中、独立行政法人大学入試センターが2025年からの「大学入学共通テスト」にプログラミングや情報通信ネットワークの活用などを学ぶ「情報」教科を新設する素案をまとめたとの報道があった。そこで「コエテコ」では、将来の大学受験においてもプログラミングの知識が必要となる可能性を踏まえ、小学生の子供を持つ保護者を対象に、プログラミング教育への関心を探る調査を実施した。