文部科学省が、事例集『国立大学等の特色ある施設』2017年度版を刊行しました。
国立大学等の施設整備の状況を広く関係者や関係機関に紹介するとともに、国立大学等施設の質的向上に役立てることを目的として作成しています。今年度は、「第4次国立大学法人等施設整備5か年計画」で重点整備の一つとして示している「サステイナブル・キャンパスの形成」をテーマとし、近年の国立大学法人等における省エネルギー対策や先進技術を活用した施設整備の取組の中から、広く関係者等への活用が期待できる特色ある取組についてとりまとめています。
サステイナブル・キャンパスの形成については、キャンパス全体での省エネルギーの取組と先進技術を活用した施設整備の取組をテーマで事例を掲載しています。
事例としては、キャンパス全体での省エネルギーの取組は、サステイナブル・キャンパスの実現に向けた計画、省エネルギー対策の財源の確保方策、エネルギーの使用状況や費用対効果の分析など。先進技術を活用した施設整備の取組は、ZEB（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）を目指した整備、LEEDやCASBEE等の認証取得、大学教員や企業の協力を得て技術・設備等の導入などです。
巻末には、設備更新等を計画する際の参考となるよう、工事費回収（予定）年数等についての実績一覧を掲載しています。
各国立大学法人等においては、経営層が参画した省エネ対策等の企画・立案から、実務担当者の技術の向上まで、様々な方法で事例集を活用し、取組を進めてもらうことが求められます。
