立正大学は国内最大規模となる「データサイエンス学部」を2021年4月に開設する。新学部開設に先駆け、11月25日(水)にパネルディスカッションを開催。この模様を収録した動画を立正大学公式YouTubeチャンネルで12月17日(木)から一般公開している。
■時代に合った人材を輩出できる学部に
発表会の動画では、吉川洋学長とデータサイエンス学部長に就任予定の北村行伸教授が、開設に至るまでの経緯や今後の展望を紹介。吉川学長は「21世紀はデータの世紀となり、現在は圧倒的に人材が不足している。開校150周年にあたり、新しい学部を作るのであれば、時代の要請に合った人材を輩出できる学部を作りたかった」とコメントする。
■あらゆる現場で新たな価値を生み出すデータサイエンティストを養成
北村教授からは、データサイエンスの基礎から応用までを学ぶカリキュラムや、時代に対応できる人材育成を目指す新学部の体制などが紹介された。「スポーツや観光、社会、ビジネスなど、あらゆる現場で新たな価値を生み出すデータサイエンティストの養成を行っていく。今後、学生による起業のサポートも含め社会をより良くする学部を目指す」と抱負が述べられた。
■スポーツとデータサイエンスの可能性についてセッション
第2部のパネルディスカッションでは、プロ登山家の竹内洋岳客員教授、カシオ計算機の牛山和人氏をゲストスピーカーに迎え、北村教授や、データサイエンス学部の講師に就任予定の永田聡典氏を交えて、スポーツとデータサイエンスの可能性が、現代の社会にどのような価値を生み出すことができるのかについてセッションが行われた。
■社会における取組や可能性について話し合われた
高所登山における進化の過程で実際に起こってきた変革の歴史や、スポーツ分野で発展しているデータの活用事例、企業や社会における取組や可能性などについて意見交換が行われた。
■日本の産業の活性化に期待
永田聡典氏からは、スポーツのデータサイエンス領域に関し「スポーツの世界でもセンサーを付ける時代を通り越し、データサイエンスを取り入れることで感性を磨き、それを更に進化させていく時代になる」との展望が述べられた。また、牛山和人氏からは「新しい技術が取り入れられていき、新しい技術を学んだ若い方が出てくる事で、日本の産業を活性化していく事が出来る」と産業視点からのデータサイエンス役割について語った。
■世の中に価値を生み出せるプロフェッショナルを育成
竹内洋岳氏は「単に分析する役割の人数が増えていくのではなく、データを扱い世の中に価値を生み出せるプロフェッショナルが、この学部から育っていってほしい」という想いが伝えられた。それを受け、北村行伸教授から「立正でないとできないデータサイエンス教育や人材育成に取り組んでいきたい」と意気込みが述べられた。
<動画概要>
日 時:11月25日(水) 13:30~14:50
会 場:立正大学 品川キャンパス 石橋湛山記念講堂
内 容:第1部は、立正大学17年ぶりとなる新学部『データサイエンス学部』開設にあたり、 新学部開設の経緯と今後の展望について記者発表会形式で説明。第2部は 『進化するスポーツ分野のデータサイエンスが社会にもたらす関係 ~高所登山の進化と共に読み解く~』としてパネルディスカッション形式でトークセッションを実施。
登壇者:
第1部 記者発表会:
吉川洋学長、データサイエンス学部長就任予定 北村行伸教授
第2部 パネルディスカッション:
プロ登山家/立正大学客員教授 竹内洋岳氏、カシオ計算機株式会社 牛山和人氏、
北村行伸教授、データサイエンス学部講師就任予定 永田聡典氏