近年、貧困や家庭環境、地域の違いなどの理由から、子どもの「教育格差」が拡がっていることが国内の社会課題の一つとなっています。読み書きなどの基礎学力を身につける学習機会だけでなく、創造性や好奇心、感性などを育む体験機会の差も生じています。ソニー株式会社では、「教育格差」の解決に向けた取り組みとして、NPOやNGO等の外部団体とのパートナーシップのもと、創造性や好奇心を育む「感動体験プログラム」を2018年9月より新たに開始します。
小学校の放課後におけるワークショップではNPO法人「放課後NPOアフタースクール」と連携し、小学校の放課後の時間において、様々なワークショップを実施します。IoTプログラミングキット「MESH(TM)」を使ったワークショップの他、大型VR空間「Warp Square」での異文化体験、ソニー・ミュージックエンタテインメントのノウハウを活かしたアニメーション制作セミナーやキッズミュージカル体験などのプログラムを用意しています。
地方や離島などにおいては、一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」の協力のもと、地方や離島の小学校の子どもたちに「MESH」を活用したプログラミング体験を提供します。また、小学校と東京をオンラインでつなぎ、ソニーの技術者が子どもたちのアイデアに対するアドバイスや、開発の仕事についての説明なども行います。
公益財団法人ソニー音楽財団では、経済的理由をはじめとした様々な背景により音楽活動ができない子どもたちを支援する「子ども音楽基金」を2019年度に設立する準備を進めています。アマチュアによるクラブ活動やコンサート開催などの音楽活動における費用を助成し、子どもたちの音楽体験の機会をサポートしています。震災や豪雨の被災地において、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが経済的に困難な状況下にある子どもたちを対象に実施している給付金制度をソニーは継続的に支援しています。
自分たちの力ではどうにもできない不条理をなくしてくれる、子どもたちにとって魔法のようなプログラムではないでしょうか。こうした活動があることを、地域を問わず周知してもらいたいものです。