今年で第4回目の開催となる「小中学生プログラミング大会」の最終審査会・表彰式が開催され、グランプリ・準グランプリをはじめとする受賞10作品が発表されました。
今年からテーマは自由。PC・スマート フォン・タブレットで動作するプログラムやアプリ・ゲーム・ムービーなどのソフトウェア、ロボット、 電子工作などのハードウェアであれば使用言語や作品形式は問わず、2019年7月1日から9月2日まで作品を募集しました。
応募総数351作品の中から、1次・2次審査を経た入選10作品が10月20日の最終審査会では制作者によるデモ展示をもとに選考。同日の表彰式で、グランプリ・準グランプリなど、各賞に選ばれた10作品を表彰しました。
グランプリは、小長井聡介さん(小2)の『現実シリーズ2 渋谷スクランブル交差点信号機』で、渋谷ハチ公前のスクランブル交差点をコンピューター上でシミュレーションした作品。多くの車や歩行者が安全に交差点を渡れるようにすることを目的に、渋滞の状況を最初に設定すると信号が変わるたびに画面上の車や人が動き出します。何度も現地に足を運んでデータをとり、また航空写真を参考にして画面を作るなど、それ自体が自由研究的な内容になっています。
準グランプリは、安藤颯亮さん(小3)の『会話おたすけ音声ロボット』。ケガや病気で話せない、鉛筆で書くのも大変な状況の人に便利な会話ツールで、手にはめて使うレゴで組み立てたロボットハンドとPCの画面を組み合わせて操作します。
優秀作品は、平野正太郎さん(中2)の『Let’sえいごパズル!』、澁谷知希さん(小6)の『Famik』、越智千晶さん(小2)の『まほうのぼうしと黒猫アキラとピカつむり』が選ばれました。
2020年の小学校でのプログラミング教育必修化が迫るなか、プログラミング教育への注目が集まっています。大会は昨年に続き、同様に若年層を対象とした「U-22プログラミング・コンテスト」と連携し、その一環として、最終審査会・表彰式と同日に、同じ会場で「Programmer’s Day」が併催されました。