千葉県柏市教育委員会は、柏市内の小学校2校、中学校2校でSNS学校連絡システム 「つながる連絡」導入実証実験を実施。各学校で80%~95%の保護者がLINEを利用した出欠・遅刻連絡を行い、教員が勤務時間外に個人のSNSでやり取りする心配もなく、電話やメールでの連絡よりもスムーズに連絡事項を届けることができ、教員の業務改善にも役立った。
新型コロナウイルスの影響で3月に休校になった際も、保護者は「学校からスムーズに連絡が来たので助かった」と評価した。本仕組みを提供しているのはエースチャイルド(東京都台東区)。
「つながる連絡」では、遅刻・欠席、連絡のほか、配布プリントの連絡ほかが可能。学校はPCもしくはスマートフォンで情報を提供。保護者はスマートフォンで情報を獲得・やりとりできる。
実証実験期間は2019年9月2日から2020年1月下旬。現在も保護者・教員の要望により継続中だ。
SNS学校連絡システム 「つながる連絡」は、2018年3月からリリースしている「つながる相談」の機能をベースにし、教育現場へのヒアリングを重ねることで、教員・保護者のニーズを汲み取った機能を実現したもの。
同社では『子どものためのデータ分析』をミッションに、ビッグデータ技術、データ分析技術で、子どもの未来を明るくするサービスを提供している。
「つながる相談」は保護者と教員のLINE個人IDはお互いに分からない仕組みで以下の機能を提供している。主な機能は以下。
・頻繁に利用する文章を短時間で送信できる定型文管理機能
・集計、一覧化しての確認が可能な出欠確認機能
・「学年」や「所属クラブ」等、特定の属性の生徒向けにメッセージを一斉に配信する機能
・学校配布文書などをPDFや画像などでメッセージと共に送付
・応対可能な時間を設定し、対応時間外に連絡を受け取った際に自動でメッセージを返信する機能
・教員側はPCとスマホの両方で利用が可能(スマホ版は任意機能)
・利用状況を把握するレポート機能