感染リスクの高い都内の医療機関で働く医療従事者に特製弁当を送り届ける「医療従事者とともにあるシェフたち」という活動の継続にあたり、新たにクラウドファンディング「新型コロナと闘う医療従事者に、まごころを込めた特製弁当を!」が立ち上げられた。7月31日23時まで寄附を募集している。
同ボランティア活動は、服部栄養専門学校の服部幸應校長やオテル・ドゥ・ミクニの三國清三シェフなど各料理会のリーダーが発起人となり、4月中旬から開始。医療現場での新型コロナウイルス感染症対応の長期化を受け、今後さらに支援先を拡大することを目標に、今回のクラウドファンディングをスタートした。目標金額は300万円で、寄付額は一口3000円・1万円・3万円・5万円・10万円・30万円・50万円・100万円のコースがそれぞれ用意されている。
今回のクラウドファンディングでは、支援総額が増えるたびに配送する特製弁当の数が変わる。特製弁当の配送は4月18日から開始しており、今後もクラウドファンディングの募集と同時進行で配送を続ける。現在は、8月末までに1200食の特製弁当を都内の医療機関に提供することをめざしている。
支援先の医療機関は、東京大学医学部附属病院(東京都文京区)や国立国際医療研究センター(東京都新宿区)、東京慈恵会医科大学付属病院(東京都港区)。他の都内の各医療機関にも打診し、随時支援を実施する予定だ。
三國氏は、「食事でもっていくらかでも心の安らぎを得ていただければと思う。この試みがホテル・レストラン全体に広がることを願っている」とコメント。実際に寄附を行った人からは、「新型コロナウイルス感染症に携わる医療従事者や関係者を少しでも応援したいという気持ちを寄附という形で実現できた」などの声が寄せられている。