国立国会図書館 国際子ども図書館では、平成31年1月20日まで、展示会「『赤い鳥』創刊100年―誌面を彩った作品と作家たち」を開催。『赤い鳥』で活躍した55人の作家・詩人の作品を通して、『赤い鳥』が日本の児童文学史において果たした役割を紹介しています。
1918(大正7)年に児童雑誌『赤い鳥』が創刊されてから、今年で100年。夏目漱石の門下で日本の近代児童文学の質の向上をめざし、雑誌をつくった鈴木三重吉、童謡の発展に寄与した北原白秋、「蜘蛛の糸」を寄稿した芥川龍之介、「ごんぎつね」等の作品によって作家へと成長した新美南吉など、現代でも知られる作家・詩人が活躍し、その作品が誌面を彩りました。展示会は、誌上に掲載された彼らの作品とともに、現在も読み継がれている『赤い鳥』掲載作品の今も知ることができます。
関連イベントとして、10月21日に講演会「『赤い鳥』童謡と音楽」も開催されます。『赤い鳥』の童謡は、誌面に文学作品として掲載されただけでなく、曲がつけられ、当時普及し始めたレコードとして広まり、音楽会なども開かれました。講演会では、こうした音楽に関わる面について、周東美材氏(大東文化大学社会学部専任講師)が講演します。対象は中学生以上(事前申込制)です。
スタッフによるギャラリートーク(展示解説)も予定。また、会場での展示のほかに、児童書ギャラリーでは『赤い鳥』を実際に手に取ってみることができます。
展示会「『赤い鳥』創刊100年―誌面を彩った作品と作家たち」(入場無料)
会期:9月9日~11月11日(前期)、11月13日~平成31年1月20日(後期)
会場:国際子ども図書館 レンガ棟3階 本のミュージアム
開館時間:9時30分~17時
休館日:月曜日、国民の祝日・休日、年末年始、毎月第3水曜日